FIN.K.L(3集) NOW

ちょっと変わったメロディー（どっかで聴いたことのあるような）を持つカッコイイタイトル曲 「NOW」 で始まる2000年発売の第3集（3ｒｄアルバム）
第1集以来となる黒を基調としたジャケットデザインで、第2集以降極めたアイドル的路線からさらに大人っぽくR&B色を強くした内容と言いたいところですが、意外にもジャンルは多彩で気持ちいいほどPOPで キャッチーな仕上り 。
メンバーもデビュー当時に比べスキルアップし、本作収録の楽曲は今まで以上に4人の個性を生かした曲ばかりで聴きやすく、それでいて完成度が高い。
また他の3人（もちろんアーティストとして成長しているが）に比べ、オク・ジュヒョンのボーカルはこのときすでに 突出していて規格外！ どの曲もメロディーが気持ちよくサビへ向かっていき、 「ここから先は任せろ！」といわんばかりに オク・ジュヒョンが突き抜けていく様なボーカルを魅せます。 （やや力が入りすぎの曲もあるが・・・）
アルバム最後を飾るジャズナンバー「Dear Man」では チュヒョンのソロ1集につながる歌いっぷりで 独壇場 と化しています。（個人的にはこの頃の仕様のチュヒョンの顔が好きです）
アルバムを通してトラック作りがやや古～い軽～い音なのが残念で、この2年後発売の 4集～永遠～ では、サウンド面もやや向上し、他のメンバーのボーカル面の力量もさらにアップしますが、　アイドルグループにサウンドプロダクションを求めない　なら、キャッチーなカラーを持っているこちらのアルバムのほうがおすすめ。
冒頭の3曲「Now」「Feel Your Love」「Eternal Love」が活動曲ですがアルバム後半も飽きさせない内容。
キャッツアイな4人が登場する「Now」のミュージックビデオ（こちらもジャケット同様の黒基調）も、今見ても全く古さを感じさせない良作で、メンバーに実力が伴ってきたこの3集以降は、楽曲＆映像共に完成度高い。

2000年10月発売